秋口をむかえてから体調が優れないなんて方も多いのではないでしょうか。夏の間に水分をたっぷり摂り、なすやトマト、胡瓜など体を冷やすものばかり食べていると、秋の冷たい風が体を急に冷やしてしまいます。特に、冷たく乾燥した空気が直接入り込む肺はこの時期養生したい臓器。呼吸器系のはたらきを高める蓮根を摂るのがオススメ。咳や痰が出るなどの症状がある時は、蓮根をすりおろしたものを摂るとあっという間に楽になることも。薬に頼らず、植物の力で体を養生してみてください。
これからの季節、新米や豆、さつま芋、カブに里芋などの根菜、きのこなど、生命力溢れるお野菜をしっかり食べて、冬にむけて備えます。とはいえ、食べ過ぎは禁物。これから年末に向けて、忘年会などが続き食べ過ぎ、飲み過ぎになってしまいがちです。
しかし、消化不良になると体に毒素が溜まりやすくなってしまい体調不良の原因になることも。食べ過ぎたな、なんて時は胃腸を整える蓮根や大根などを摂り、体を動かすのがよいでしょう。運動は新陳代謝が落ちる冬に向けて代謝を上げることにも繋がります。
さて、今回ご紹介するのは白菜と里芋のグラタン仕立て。どんどん甘みが増し美味しくなっていく白菜ですが、お鍋以外では中々消費しにくいお野菜ではありませんか?白菜には緊張した体を緩めるはたらきがあるため、夕食に摂るとぐっすり眠れることもあるとも言われています。
そして、滋養たっぷり旬の里芋は、そのとろみを活かしホワイトソース代わりに。江戸時代に日本に入って来たとされるじゃがいもやさつまいもと異なり、里芋はお米よりも早く縄文時代から栽培されていた、私たちのDNAに深く刻まれているお芋なのです。そのぬめり成分は胃腸の調子を整え、免疫力も高めてくれます。他のお芋に比べて糖質も少なめですので、これからの季節、体をいたわるメニューとして是非取り入れてみてください。
料理名
「白菜と里芋のグラタン仕立て」
材料 レシピ(グラタン皿一皿分)
・白菜 200g ・里芋 6個 ・玉ねぎ 1個 ・しめじ 1/2パック
・白味噌 大さじ1 ・白味噌 大さじ1 ・菜種油 適量 ・豆乳 大さじ1~ ・パン粉 少々
- 白菜は一口大に切り、里芋は柔らかく茹で、半分はマッシュ、半分は1cmほどにスライスする。
- しめじは醤油でさっと煮る。
- マッシュした里芋は、白味噌、海塩で味付けをし、豆乳で滑らかにし里芋ソースをつくる。
- 玉ねぎはくし切りにし、菜種油をしいたフライパンでソテーする。
- 【3】の里芋ソースに、白菜、しめじ、ソテーした玉ねぎ、を混ぜる。
- グラタン皿にスライスした里芋をならべ【5】をかけ、パン粉をふる。
- 200度に予熱したオーブン(またはトースター)で30分ほど焼く。