肌育コラム

COLUMN
2022.01.07

体や心も満ち欠けする?
「女性」と「月」の神秘的な関係♡

体や心も満ち欠けする?「女性」と「月」の神秘的な関係♡

古来から月と人のリズムには相違関係があると言われてきました。今から2000年以上も前に書かれた東洋医学最古の医学書「皇帝内経(こうていだいけい)」にも「月の満ち欠けが人体に影響を与える」と記されています。

特に女性ホルモンによって生理周期というひと月ごとのリズムが決まっている女性のカラダには、より繊細にその影響を感じるようです。

月の満ち欠けとわたしたちの生体リズムにはいったいどのような関係があるのでしょうか。知れば知るほど不思議で神秘的な「月と女性の体の関係」を見てみましょう。

惹かれ合う月と女性のバイオリズム

実のところ、月と人の体との関係について科学的根拠はあまり明らかにされていません。しかし、月の引力によって潮の満ち引きが起こるように、月が地球に及ぼす現象は間違いなくあります。

人の体内が地球上の海と同じように60〜70%の水分で満たされていることを考えれば、わたしたちが月との不思議な連動性をカラダに感じるのも当然のことと言えるでしょう。

特に女性のバイオリズムと月の満ち欠けの周期はとても似ていて、新月から次の新月になるまでの月の周期はおよそ29.5日。一方、女性の生理周期は平均して28〜30日がもっとも多いと言われています。

また、それぞれの周期の中に、月の満ち欠けなら「新月」「上弦の月」「満月」「下弦の月」、女性のバイオリズムなら「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」という4つのサイクルを持つというのも似ているところ。月の引力に導かれてカラダの変化を感じることは、月という天体との一体感を味わう神秘的な体験でもあります。

月の引力がもっとも大きくなる時が「新月」と「満月」。地球と月と太陽が一直線に並び、2つの天体の引力が重なる時、海はもっとも潮の満ち引きの差が大きな「大潮」を迎えます。この時、わたしたちの体液も潮の満ち引きのように大きく動き、神経が活性化することでカラダの変化を感じると言われています。

月に寄り添うと自分自身がみえてくる

月のリズムにわたしたちのカラダが同調すると体液循環に変化が生じて、自律神経や女性ホルモンにも少なからず影響が及びます。人によっては、より引力の大きな日に引き寄せられて生理周期が変化することもあるでしょう。

満月や新月の時期に自律神経や女性ホルモンのバランスが乱れやすくなる方は、日頃のライフスタイルの乱れやストレスも関係しています。月のリズムで起こるカラダの変化を観察しながら、同時にライフスタイルの見直しやカラダの立て直しをしてみるのもおすすめです。

新月から満月に向かって徐々に月の姿が丸みを帯びて満ちていく時期は、わたしたちも栄養や水分を体内に満たしてカラダが丸みを帯びやすい時。また満月に近づくごとに月光のパワーが増すため少し興奮も高まっていきます。

こんな時は、よりよい栄養でカラダを満たし、できるだけエネルギーを温存しながら穏やかに養生に務めたい時です。

一方、満月から新月に向かって少しずつその姿が欠けていく時期は、無駄なものを排出して新しいエネルギーを生みやすい時。頭がクリアになって新たなアイデアも生まれやすくなります。溜め込んだものを外に向かってどんどん手放しながら、一気にカラダを浄化していきたい時です。

月の満ち欠けに寄り添いながら心身のバランスを見つめ直し、自分自身を整えるにはどんな暮らし方がいいのか一度ゆっくりと考えてみてください。

バイオリズムを整えるセルフケア

月のリズムと調和しながら植物のチカラを借りてセルフケアをしてみると、また得られる結果も違ってきます。

例えば新月から満月へ向かっていく時、特に満月の手前は体が余分なものを溜めこんで、まるで生理前の黄体期のような感覚で気分も少しイライラしてしまいがちです。そんな時におすすめの植物は、アロマやハーブティーで楽しめる「月桃(げっとう)」。

「月」に「桃」と書く「月桃」は、名前からしていかにも女性の月のリズムに寄り添ってくれそう。月桃はショウガ科ハナミョウガ属の植物で、日本では沖縄や九州南部に分布しています。

葉から抽出された精油はすっとしたスパイシーさの中にかすかに甘さの残る香りが特徴で、不安や緊張を解いて気持ちを穏やかにしてくれるアロマセラピー効果は満月前の溜め込み期にぴったりです。

また、満月から新月に向けてデトックス力を高めたい時には、月桃のハーブティーが排出のサポートをスムーズにしてくれます。肌のデトックス作用であるターンオーバーにも頼もしいサポートになるので、新月に向かってスキンケアに月桃を取り入れるのもおすすめです。

1日の終わりに美しい月を眺め、そのリズムを掴むことで、自分のカラダづくりへの大きなプラスになります。神秘的な天体との調和を楽しみながらのセルフケア、ぜひ参考にしてみてくださいね。

荒浪 暁彦_あらなみクリニック総院長 <この記事の監修>
富田 和美
ナチュラルセフルケアコーディネーター
自然療法家
セラピスト
リフレクソロジスト

【ヒーリングサロン和草公式HP】
https://r.goope.jp/nico-gusa
 

外資系化粧品メーカーでの美容部員、メイクアップアーティスト、セラピスト、ブランドトレーナー、コスメバイヤー等約30年に渡り化粧品業界で様々な仕事に携わる中、30歳すぎに経験した自身の肌荒れを皮切りに、不妊治療や更年期の劇的なカラダの変化など様々な実体験から「肌とカラダを活かすナチュラルセルフケア」を独自に導き出し、美容家としてオーガニック・ナチュラルコスメメーカーと消費者とを繋ぐ様々な活動を行う。2015年にオープンした自然療法サロン「ヒーリングサロン和草」での個人セッションをはじめ、全国各地でのワークショップ、大手百貨店でのイベントディレクター等の活動を通し毎日をここちよくする衣食住の提案を行う。近年は、デリケートゾーンケアをメインとしたセミナーや個人カウンセリングを通じて不妊や更年期の悩みを抱える女性へのサポート活動にも力を入れている。