肌育コラム

COLUMN
2020.12.28

マインドフルネスの効果と禅との関係とは?ストレスケアで心身ともに美しく

マインドフルネスの効果と禅との関係とは?ストレスケアで心身ともに美しく

医学界やビジネス界で話題の「マインドフルネス」。
禅の座禅と同じように「本当の自分」を見つけることで、安らかな心に至るための方法として注目されています。
肌をはじめ、見た目だけを美しく装うことでも嬉しい気持ちになると思いますが、健やかな体や清らかな心までそろう方が一層しあわせな気持ちになり、美しさがあふれるのではないかと思います。
ぜひ、マインドフルネスを理解してストレスケアに活かしていただければと思います。

マインドフルネスとは

マインドフルネスとは、今そこにあるそのままを受け入れた状態のこと。
仏教の考え方をベースにしており、「そのままを受け入れた状態」へ到達するため、瞑想を行います。
生きている中で過去の記憶や先入観などにとらわれ、ネガティブなことを考える時間が多いと不安やストレスが募ってしまうもの。
過去の記憶や未来への不安などを捨て、今ここにある気持ちや体だけを意識するマインドフルネスで心を整えることの大切さが再認識されています。

マインドフルネスが広まった背景

マインドフルネスがこれほどまでに広まった背景には、社会の変動や不確実性により、わたしたちが大きなストレスを抱える時代に入ったからと考えられています。
日々移り変わる社会や仕事に追われるわたしたちは、忙しい毎日の中で客観的に自分をみる余裕を失いがちではないでしょうか。
心の平穏を保ち、自分の意思を持って豊かに生きていく上で、マインドフルネスによるストレスケアはとても役に立ちます。

マインドフルネスの効果は科学的に立証されている

効果が科学的に立証されたことも、マインドフルネスが広まった理由のひとつ。
マインドフルネスに至るための瞑想は自律神経に影響を与え、脳や体、精神の健康に有効であると証明されています。
その効果は学習や仕事においても発揮され、集中力・注意力・創造性・記憶力・認知能力の向上への効果が期待されるという研究結果の報告も。
マインドフルネスは、ストレスケアによりわたしたちの心身を健康にしてくれるだけでなく、仕事や生活のパフォーマンスを高めることにも関係しています。

マインドフルネスと禅の関係性

マインドフルネスの考え方は仏教がベースとなっていますが、「瞑想をする」という点で禅と共通です。
しかし禅における瞑想とは、自我を捨て自分自身になり悟りをひらくことを目的としていますが、マインドフルネスはストレスケアやパフォーマンスの向上などの目的を持って行うこと。
その点で禅とマインドフルネスの基本となる目的は違っています。

2020年12月22日に木星・土星・冥王星の3つの星が「地」の属性を持つ山羊座から「風」の属性を持つ水瓶座へと移動し、トリプル・グレート・コンジャンクションが起こりました。西洋占星術ではこのことを約250年続いた「物質主義の地の時代」が終わりを告げ、「精神性の風の時代」へと移行する時と分析しているそうです。

昨今の生活様式が変化し、風邪の時代という大きな時代の節目を迎えたわたしたちは、「今これからの時代の生き方」を受け入れていくためにも心や頭のクリアリング(浄化)が大事に。

ストレスケアだけでなく、変化を受け入れる柔軟なメンタルを育むためにマインドフルネスによるクリアリングを取り入れてみませんか。

マインドフルネス瞑想・座禅

マインドフルネス瞑想と座禅で重きを置かれているのは、心と頭の浄化です。
ストレス社会に生きるわたしたちにとって、マインドフルネスと禅の考え方は、体・呼吸・心を整えるために必要なもの。
禅における座禅の心得は「調身・調息・調心」であり、姿勢と呼吸、心のすべてが整った状態になると、心やすらかな境地に至るとされています。
体・呼吸・心のいずれかひとつでも乱れてしまえば、すべてのバランスが崩れてしまうのが人間。
体・呼吸・心が密接に関わっていることは医学でも証明されていますから、禅の心得を築いた先人たちの智慧に頭がさがります。

オーガニック認証取得のコスメもサスティナブルな製品といえます。

「環境のサスティナブル」を意識した企業の製品を購入することで、その企業を持続させ、生産者への利益にもなり、SDGs「8働きがいも経済成長も」「12つくる責任 つかう責任」の実現に貢献できます。

マインドフルネスを実践するための瞑想と呼吸法

体・呼吸・心のすべてを整えるマインドフルネスの実践方法は、瞑想と呼吸法。
目を軽く閉じたまま背筋を伸ばして座り、お腹や胸の十分な膨らみと縮みを意識しながら、深く、深く呼吸を行います。
雑念が浮かんできても無理に払おうとせず、そのまま念を流し、呼吸に意識を戻します。 最初は1日10分ほど行い、少しずつ時間を伸ばすと良いそうです。

禅僧は夜坐という夜の坐禅を行うそうです。
ストレスケアをして、質の良い眠りに誘うために習慣化してみてはいかがでしょうか。

マインドフルネス瞑想の効果

ストレスケアができるようになる

マインドフルネス瞑想は、ストレスケアに大きな効果を果たすとされています。
瞑想で自分自身を見つめ直せるようになることで、自らに降りかかるストレスを客観視でき、ストレスへの耐性が高くなると報告されているそうです。

ストレスを完全になくすことはできませんが、マインドフルネス瞑想で上手にストレスケアができるようになれば、心軽やかに日々をすごせそうですね。

怒りの感情を繰り返しにくくなる

マインドフルネス瞑想には、繰り返し思い出してしまう怒りの感情を鎮める効果もあるそう。

“怒りの捉えなおし”は,最近の怒りの経験について繰り返し考える傾向を示し,“怒りの記憶”は過去の怒りの経験について考える傾向を示すことから,瞑想を行うことにより,一般的な意味での反すう傾向,すなわち,以前の経験について繰り返し考えてしまう傾向が低減することが示された。

出典:JSTAGE:(PDF)マインドフルネス瞑想の怒り低減効果に関する実験的検討

怒りを感じるできごとが起きると、その後も繰り返し思い出し、そのたびに心を乱してしまいがち。
マインドフルネス瞑想により怒りを考えずに済むようになると、心の空いたスペースに新しい豊かなものを呼び寄せることもできるはずです。

マインドフルネス瞑想で囚われない本当の自分へ

科学的に効果が立証されているマインドフルネス瞑想は、ストレスケアや心の乱れを抑えるために効果的なことがおわかりいただけたかと思います。
心を曇らせないことで、これから続いていく「風の時代」をのびやかに美しく生きていきたいですね。

<この記事の監修>
株式会社ケアリングジャパン
スキンケアカウンセラー 今泉

10年以上、無添加・ナチュラル・オーガニックといった化粧品の企画販売に従事。多様化する生活習慣・肌質・嗜好を尊重しながら寄り添う情報発信を心がけている。

【資格】
日本スキンケア協会:スキンケアカウンセラー
国際オーガニックセラピー協会:オーガニックコスメセラピスト

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