肌育コラム

COLUMN
2022.6.30

ポリューションとは?敏感肌の原因になるとこともある物質への対策を解説

ポリューションとは?敏感肌の原因になるとこともある物質への対策を解説

「季節の変わり目に肌にかゆみや不快感がある」「ほこりっぽい空気に肌が反応しやすい」そのような経験はありませんか?それは花粉だけでなく「ポリューション」の影響かもしれません。

日本ではまだなじみの薄い「ポリューション」ですが、敏感肌の原因だけでなく、エイジングの原因ともなる物質として世界中から注目を集めています。

紫外線対策のように、知識と対策をとることで、ポリューションによる肌の揺らぎを抑えていきましょう。

ポリューションとは?用語解説や事例紹介を交えて解説

まず「ポリューション」とは何かご存知でしょうか?
ポリューションとはどのようなものか、事例も交えながら具体的な内容をご紹介します。

ポリューションとは

一般的に「ポリューション」とは、「汚染」のことを意味していて、とくに大気中の公害による汚染のことを指します。大気中に漂う目に見えないほどの小さな物質によるポリューションは、私たちのカラダにさまざまな影響を与える物質です。

タバコの煙

まずはポリューションのひとつであるタバコの煙。喫煙が肌の老化を促すとされる話は有名ですが、具体的にはしわ・シミ・そばかすが増えるリスクが高まる上に、肌が乾燥しがちになりハリも失われていくと言われています。

また、自身が喫煙しなくても、タバコの煙に含まれる微小粒子状物質により体だけでなく、肌にもささやかな刺激・不快感を与えることがあります[1]。

花粉

敏感肌やアレルギーの方はすでにご存知かと思いますが花粉も肌に湿疹やかゆみを及ぼすことのあるポリューションの1つです[2]。他のポリューションに比べ、粒子が大きいため、帰宅後すぐの洗顔などで対策しやすい傾向にあります。

排気ガス

大気汚染物質の代表格とも言える排気ガスには肌の酸化を引き起こさせる「アルデヒド化学物質」が含まれています[3]。「アルデヒド化学物質」に触れると活性酸素が生成されやすくなり、肌の健康が損なわれてしまうことも。環境のためだけでなく、健康や美容のためにも対策してゆきたいポリューションですね。

黄砂

3月から5月ごろにかけ、中国大陸のゴビ砂漠などの砂が風で舞い上げられて飛来する黄砂。粒子が細かいため、肌だけでなく、呼吸器官にも影響を与えるポリューション。黄砂にはニッケルという物質が含まれていて、肌のアレルギー反応を引き起こす可能性が高いとされています[4]。

PM2.5

大きさが2.5㎛(1μm=0.001mm)以下の 微粒子を指すPM2.5。(花粉の大きさが20-40㎛、黄砂の大きさが約4㎛)

PM2.5はさまざまな大気汚染物質から排出されていて、工場から排出される煙や排気ガス、タバコの煙などにより発生します[5]。

健康被害だけでなく、敏感肌や肌老化を引き起こすポリューションとされており、花粉や黄砂とは異なり、ほぼ1年中飛来しているので常に対策が必要となります。

アンチポリューション

最近の美容・コスメ業界では「ポリューション対策」が進められていて、大気汚染が深刻な国々ではすでに、ポリューション対策のための化粧品が多く販売されているとのこと。

その他の国でも、毛穴に入り込んだポリューションを落とせる洗顔料が人気を集めているなど対策が進んでいます。

ポリューションは敏感肌の原因になる

ポリューションにはさまざまな種類がありますが、かゆみや不快感・敏感肌の原因となるのはなぜなのでしょうか。

PM2.5で引き起こされる敏感肌と肌老化

ご紹介してきた通り、ポリューションの中には「アルデヒド化学物質」や「ニッケル」などといった、敏感肌や肌細胞の酸化を引き起こす物質が含まれています。[5]。

また、粒子の細かさから体内に侵入しやすく、免疫細胞が反応してアレルギーを引き起こしやすくなることもあり、肌に赤みやかゆみを覚え、敏感肌を引き起こす原因物質にもなっていると言われています。

ポリューションから肌を守る対策方法

敏感肌や肌荒れの原因となり、赤み・かゆみなどを引き起こす厄介なポリューションから肌を守るにはどうすれば良いのでしょうか?日々できる対策法を知って、肌ゆらぎの原因を少しずつつぶしていきましょう。

スキンケア

まずはポリューション対策のカギとなるスキンケア方法から見ていきましょう。

保湿アイテムでしっかりとバリアを作る

ポリューション対策のためにもスキンケアの最後に「肌バリア」効果を担ってくれるようなオイルを配合した保湿クリームを!

>>「肌バリア効果を担ってくれるオイル」を詳しく見る

眠る前のスキンケアに活用することはもちろん、外出前にもキメを整えたり、肌バリア効果をサポートするオイルを含んだ乳液やクリームで強固なバリアを作れば、ポリューション対策としてもメイクのりや日中の乾燥にも効果を発揮してくれるはずです。

肌補修効果のあるコスメでケアする

ポリューションに触れた刺激から肌が炎症を起こしたり、肌の酸化が起こりやすくなるため、抗炎症・抗酸化・肌補修効果のあるコスメでしっかりとケアすることも大事なポリューション対策です。

美容成分はさまざまありますが、たとえば日本の植物であれば、沖縄の薬草「月桃」は、抗酸化力・抗炎症効果が高いことから、敏感肌へと傾きやすいゆらぎがちな肌を安定させる他、保湿効果や抗菌作用に優れているので[6]ポリューション対策成分としても優秀です。

またすでに敏感肌になってしまっているなら、化学物質を極力使わないようにしたオーガニックコスメがおすすめです[7]。

植物へのアレルギーやアルコールフリーかなどの個別の成分確認をいただくことが大切ですが、環境に配慮して製造されたオーガニックコスメなら、地球の一部でもある人にもやさしい処方になっていることが多いため、おすすめです。

メイク

メイク

ポリューションに触れないようにするには外気を避けるのが一番ですが、通勤・通学・外出は避けられませんので、メイクで「化粧膜」をつくり防御することが効果的です。

日焼け止めやファンデーションなど、ベースメイクで素肌にポリューションを付着させないようにしましょう。

ポリューションの中には酸化を促す物質もあるので、抗酸化作用の高いコスメを用いるとさらに高い効果が期待できます。バリア機能を高める効果を持つコスメなら、敏感肌対策も行えるのでおすすめです。

インナーケア

コスメやスキンケアによるポリューション対策を徹底するとともに、食べ物に気をつけてインナーケアを行っていくことも大切です。

たとえばビタミンCやコラーゲンなど肌の修復効果を持つ食べ物を食べたり、抗酸化成分を含むものを食べたり…。肌の表面だけでなく内側からもケアをしていけばゆらぎにくい肌を維持できるようになるはずです。

>>「インナーケアで日頃のスキンケア効果を高める」コラムはこちら

敏感肌の原因となるポリューション!日常的に徹底した対策を

続くマスク生活や世界情勢なども相まって、敏感肌に傾いてしまう方が増えています。
それと同時に、今までは感じにくかったポリューションによる刺激・不快感にも敏感になって、肌荒れを引き起こしてしまう方も。

排気ガス・花粉・PM2.5・黄砂・タバコの煙など、ポリューションは私たちのまわりに日常的に潜んでいるため、完全に防ぐことは難しいといえます。

できることとして抗酸化力・保湿力の高いオーガニックスキンケアなどで、やさしくポリューション対策を行ったり、インナーケアでポリューションにも揺らぎにくい肌・からだを育んでいきましょう。

<この記事の監修>
株式会社ケアリングジャパン
スキンケアカウンセラー 今泉

10年以上、無添加・ナチュラル・オーガニックといった化粧品の企画販売に従事。多様化する生活習慣・肌質・嗜好を尊重しながら寄り添う情報発信を心がけている。

【資格】
日本スキンケア協会:スキンケアカウンセラー
国際オーガニックセラピー協会:オーガニックコスメセラピスト

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