それでは、肌荒れしているときにあなたの体に何が起こっているのか、ストレスの影響とともにお話していきます。
ストレスによる肌荒れで起こるのは?
最近注目されているのが、ストレスが原因で肌トラブルが起きる「ストレス肌荒れ」。ストレス肌荒れでは次のようなトラブルが起こりがちになります。
●ニキビ(吹き出物)
●極度の乾燥
●肌のくすみ
●皮脂の分泌過剰
●毛穴のつまり
上記以外にもいろいろ考えられますが、ニキビや乾燥、肌のくすみなどが起きて肌の美しさが損なわれることを「ストレス肌荒れ」と呼んでいます。
ストレスで肌トラブルが起きる理由とは?
ストレスによって肌荒れが起きる理由は、肌の「ターンオーバー」が正常に行われなくなることと、「皮脂の分泌」が増加することです。
疲労や睡眠不足などの身体的なストレスや、仕事や人間関係の悩みなどの精神的なストレスを受けると、あなたの体の中で体内の活動を調整する「自律神経」の働きが乱れ、次のようなトラブルが起こりやすくなります。
●血行不良により肌に栄養が行きわたらない
⇒肌のターンオーバーが正常に行われない
●ホルモンバランスが乱れることから、皮脂が出すぎたり毛穴がつまりやすくなったり
⇒肌の水分と油分のバランスが保たれず、肌のバリア機能が低下する
健康な肌では「ターンオーバー」という肌が生まれ変わるシステムがきちんと働き、皮脂と水分のバランスも取れています。しかし、精神的ストレスを感じると肌環境のバランスが乱れ、手ごわい肌荒れの原因となるのですね。
ターンオーバーの乱れによる肌への影響
それでは、肌のターンオーバーが乱れるとどのような影響があるのでしょうか?
肌は日々の細胞分裂で生まれる角化細胞の積み重なりでできています。その生まれ変わりのサイクルが乱れると、古い角質が剥がれにくくなり細胞の積み重なりがいびつになったり、肌が保湿因子を充分に作れなくなったり・・・。
その結果、次のような肌トラブルが起こりがちになってしまいます。
●古い角質が剥がれにくくなる
⇒肌のキメ低下やごわつきの原因になる
●古い角質によって肌が硬くなる
⇒肌の乾燥でくすみが感じられるようになる
●肌細胞の積み重なりがいびつになる
⇒肌のキメが乱れがちになる
●保湿因子が充分につくられなくなる
⇒肌の乾燥や敏感肌につながる
ターンオーバーの周期が早すぎると肌バリア力が弱まり、遅すぎると古い角質が剥がれにくくなりくすみやザラつきの原因になります。健やかな肌を保つためには、肌を育むための適切な時間が必要。ターンオーバーのサイクルが整った状態を維持するためにはスキンケアだけでなく、ストレスを上手に解消しメンタルケアにも気を配りたいものですね。