肌育コラム

COLUMN
2018.05.25

肌疲れに悩んでいるあなたに知って欲しい自然派化粧品の特長と選び方

肌疲れに悩んでいるあなたに知って欲しい自然派化粧品の特長と選び方

乾燥やシワ、シミが気になる肌トラブルが多いから・・・、と様々な効果をうたったスキンケア化粧品をたくさん塗って満足していませんか? 高機能化粧品を使っているのに肌の調子がイマイチ、毎日入念にお手入れしているのに肌荒れがおさまらない、そんな方は過剰なスキンケアで肌が疲れてしまっている可能性も・・・。自然派化粧品のシンプルなスキンケアに立ち戻ることで、イキイキとした健やかな肌へ近づけるかもしれません。過剰なケアで肌が疲れてしまった方へ、具体的な対策方法を紹介します。

肌疲れとは?

美肌になりたい一心でスキンケアをやりすぎてしまうことが、かえって肌への負担となっているかもしれません。20代後半から30代にかけて気になりはじめる乾燥による小じわやシミ、毛穴、キメの乱れといった肌トラブル。なんとかしたい!と、化粧水はたっぷり、美容液もしっかりつけ、乳液もたっぷり、さらにその上からクリームでフタをするフルコースでお手入れしている方もいるのでは?

しかし、このようなスキンケア方法が肌にとって負担になってしまい、逆に肌荒れを起こす原因となってしまう可能性も。

肌タイプや環境によっても変わりますが、過剰なスキンケアによる“肌疲れ”を感じている方は、もう少しシンプルなスキンケアにシフトしてもいいかもしれません。

肌疲れを感じたときにやりがちなミス

そんな時に思い浮かべるのが「肌断食」。でも、肌がもともと健康的な方には効果があるかもしれませんが、年齢とともに水分量や皮脂分泌量が少なくなっていたり、肌環境が乱れている場合は逆効果になることも・・・。

厳選した上質なアイテムでシンプルに丁寧にスキンケアすることから始めましょう。

まずはスキンケアの見直しを

なんとなく“肌疲れ”を感じている方はこの機会にスキンケアを見直してみましょう。最初は少し物足りなく感じるかもしれませんが、シンプルな保湿ケアに立ち返ることで、肌本来の持つ力を引き出し、イキイキとした健康的な肌へ近づけることも。自然派化粧品(オーガニックコスメ)を使ったシンプルスキンケアを選ぶのもオススメです。

高機能化粧品に頼ってない?

保湿力の高い美容液やクリーム、美白成分が高濃度配合された美容液、シワ対策のこっくりとした美容液やクリームなどの高機能化粧品。

肌タイプや年齢によっては過剰になり、かえって肌へ負担となっていることも考えられます。そんな“肌疲れ”状態の肌には、肌への負担を極力おさえたシンプルなケアで落ち着かせることが必要かもしれません。

自然由来の成分を使った化粧品でシンプルケアを

高機能化粧品を使ってみても肌の調子がイマイチ・・・と感じている方は、天然由来成分が主成分の自然派化粧品にシフトしてみるのもオススメです。肌本来の持つ力を引き出すシンプルなスキンケアに変えることで、健やかな肌を保ちやすくなることも。

どうして自然派化粧品(オーガニックコスメ)がいいの?

過剰なスキンケアで“肌疲れ”状態の肌を穏やかに整える、天然由来成分を使って作られた自然派化粧品。どんなメリットがあるのでしょうか? 詳しく紹介します。

肌への刺激が少ない

自然派化粧品はオーガニックコスメなどとも呼ばれ、近年注目されています。自然派化粧品(オーガニックコスメ)の多くは、石油由来成分を極力使わず、植物から抽出したエキスやオイルを原料としてるものが多くあります。使われている植物の多くは、古くから民間療法として肌のお手入れに使われていた草木やハーブ類がほとんど。なぜ、その植物が効くのかエビデンスがないものもありますが、自然の偉大さを感じられます。

肌本来の持つ力を引き出す

自然派化粧品(オーガニックコスメ)の多くは、肌本来が持っている機能を高め、美しくなろうとする力を引き出すことが得意です。ケミカルコスメのような強い洗浄力や保湿力はなくても、肌が自分で保湿しようとする機能を取り戻そうとする働きかけるのがオーガニックコスメの役割です。ケミカルコスメからオーガニックコスメに変えると、保湿力が足りないと感じることも。しかし、使い続けるうちに、肌本来がもつ保湿力が高まり、あまり神経質にならなくてもしっとり肌を保てるようになるケースもあります。

天然アロマ成分によるリラックス効果も

自然派化粧品(オーガニックコスメ)の多くに使われているのが天然の精油(エッセンシャルオイル)です。精油の持つ整肌作用や防腐効果はもちろん、自然の持つ香りも魅力のひとつ。合成香料ではない天然の香りを楽しむことで、リラックス効果も得られます。

自然派化粧品選びで気を付けること

自然派化粧品(オーガニックコスメ)を選ぶうえで注意しておきたいポイントは3つ。メリットはたくさんありますが、デメリットもあるので、しっかり理解したうえで使用するようにしましょう。

日本にはオーガニックコスメの基準がない

日本にはオーガニックコスメの基準がないため、僅かなオーガニック原料を配合しただけでも「オーガニックコスメ」と表示することができます。しかし、世界では厳しい基準をクリアしなければ受けられないオーガニック認証があり、「ECOCERT」「COSMEBIO」「demeter」「BDIH」などが代表的です。

世界的に最大のシェアを誇るのがECOCERT認証。そして、ECOCERTに準拠しているのがCOSMEBIOです。フランスの機関により認証されていて、ECOCERTやCOSMEBIOの認証を受けているコスメであれば安心でしょう。

demeter・BDIHもそれぞれ独自の厳しい基準を設けているので、世界的に認められたオーガニックコスメを求めるなら、4つの認証のいずれかを受けていることを確認してくださいね。

ECOCERT エコサート(フランス)

「ECOCERT」は、世界シェア75%を誇るフランスのオーガニック認証です。最初にお話したとおり、日本にはオーガニックコスメの基準がありませんが、世界的な品質を確立するためには世界基準が必要となります。

そのため、ヨーロッパでは5カ国の認証機関により「COSMOS基準」を策定。その中のひとつとなるのが「ECOCERT」です。つまり「ECOCERT」の認証を受けているオーガニックコスメは、世界基準で認められていることになります。

公式HP:https://ecocert.co.jp/


COSMEBIO コスメビオ(フランス)

「COSMEBIO」とは、「ECOCERT」に準拠する認証です。世界各地で400社以上が参加する団体で、「COSMEBIO」を取得しているコスメは、人と自然にやさしい商品であることが認められていると言えます。

公式HP:https://www.cosmebio.org/en/


BDIH(ドイツ)

「BDIH」もドイツの認証です。2000年に誕生した新しいオーガニック認証で、動物実験を行わないこと、動物性原料を使用しないこと、原料の加工方法を定めるなど、厳しい基準をクリアしなければ認証を受けられません。

demeter デメター(ドイツ)

「demeter」はドイツのオーガニック認証。バイオダイナミック農法で作られ、加工の基準をクリアした農作物を使ったコスメのみ受けられる認証です。

ACO認定(オーストラリア)

オーストラリア最大のオーガニック認定機関である「ACO」。原料の95%がオーガニック認定を受けていること、すべてが天然性由来成分であることなど世界的にも厳しい基準を設けており、信頼性の高い認定として知られています。

肌にやさしいからといって、全ての肌に合うわけではない

肌にやさしいからといって、全ての肌に合うわけではない

天然由来の成分だからといって、必ずしも肌にやさしいとは限りません。

植物原料100%だからこそ、植物の有効成分が肌へダイレクトに伝わり、肌タイプによっては刺激となることも。

使われている原料にアレルギーがないか、自分の肌タイプに合う原料かどうか見極めて選ぶことも大切です。

ケミカルコスメに比べて使用感が劣ることも

オーガニックコスメは肌にとって余計な成分は排除されていることが多いため、ケミカルコスメに比べると使い心地がやや劣ると感じることもあるかもしれません。敏感肌の方が避けがちな界面活性剤や防腐剤などを使っていないものは、肌へ伸ばしにくかったり、白残りしやすかったり、消費期限が短くなったり、使い方にちょっと気をつける必要があります。

※自然派化粧品(オーガニックコスメ)に限らず、あらゆるものにメリットとデメリットが存在します。

それを理解したうえで、自分に合ったアイテムを選ぶことが大切です。

<この記事の監修>
株式会社ケアリングジャパン
スキンケアカウンセラー 今泉

10年以上、無添加・ナチュラル・オーガニックといった化粧品の企画販売に従事。多様化する生活習慣・肌質・嗜好を尊重しながら寄り添う情報発信を心がけている。

【資格】
日本スキンケア協会:スキンケアカウンセラー
国際オーガニックセラピー協会:オーガニックコスメセラピスト

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