肌育コラム

COLUMN
2019.8.28

【薬膳レシピ】夏バテ予防に「春雨の梅酢サラダ」

その季節に体に起こりやすい変化とそれを整える食材について

梅雨が明け、一気に暑い夏がやってきました。こう暑いと、冷たいものや水分をついつい摂取しがち。しかし、外は亜熱帯のような暑さでも、室内は冷房でひんやり。そして、夏のお野菜はそもそも体を冷やします。そのため、実は体が冷えすぎてしまう方が多い時期でもあるのです。夏の方が冷えている女性、多いのでは?冷房などで外から体を冷やすよりも、トマトや胡瓜など旬の夏野菜を上手に摂って、夏を乗り切りたいものです。

水分とカリウムが豊富な夏野菜同様、夏の穀物である麦もお米に比べて陰性の力を持っています。夏になると、お米のご飯よりも、うどんやそうめん、パスタやパンなどを好むのはそのため。毎日麺類ばかりというわけにも行かないので、はと麦や大麦などをご飯に混ぜていただきます。また、カリウムと水分豊富なお豆腐を使った冷奴などもオススメです。暑い夏は体に負担になるようなカロリーの高いものや消化の悪いものはなるべく控え、胃腸がバテないようにしましょう。

そして、夏バテ予防には、冷たいものを摂り過ぎないことが大切。胃腸が冷えてしまうと、そのはたらきが落ち、食欲が落ち、体にだるさを感じるように。また、麺類などつるっとしたものを食べる機会も増えるため、咀嚼がおろそかになり、胃に余計な負担がかかってしまうことも。よく噛むことを意識するのも大切です。

さて、今回ご紹介するのは春雨の梅酢サラダ。夏の土用に入り、梅干しを干し始めている方も多いのでは。梅干しづくりの副産物、梅酢はこの時期大活躍。コップ一杯の水に小さじ1ほどを入れてクエン酸たっぷりの梅酢ドリンクとして夏バテ防止に飲むこともできます。

こちらのサラダの味付けは梅酢のみ!梅酢は醸造酢とは異なり、梅を塩漬けにした時に出てくるもの。梅の風味と塩味の絶妙なバランスは夏のサラダにぴったり。梅酢が染み込む赤タマネギには強力な抗酸化作用があり、日焼けによるシミが気になるこの季節に嬉しい食材です。暑さで食欲がイマイチなんて時にも、春雨と一緒につるっといただけます。

料理名
「春雨の梅酢サラダ」

春雨の梅酢サラダ

材料 レシピ
・ミニトマト 8個 ・茗荷 1本 ・梅酢 小さじ2
・春雨 お好み ・赤タマネギ お好み 

  • 春雨は熱湯で戻し、水をきる。
  • 赤タマネギは薄いくし切りにし、梅酢に浸けておく。
  • 1の春雨、ミニトマトを食べやすい大きさに切り、茗荷は千切りにする。
  • 2と3を和え、梅酢で味を整えて、いただく。

胡瓜や紫蘇、枝豆などを一緒に和えても美味しくいただけます。レタスやルッコラなどのサラダ菜にそえ、春雨の量を増やして、ボリュームたっぷりのサラダランチとしても。また、サラダにしなくても、赤タマネギのスライスを梅酢に浸けたものを常備しておくと、お漬物のようにいただくこともできます。

梅酢は自然食品店やスーパーなどでも手に入るので、是非、夏のレシピに加えてみてくださいね。

中島芙美枝 <この記事の監修>
中島芙美枝

美味しく、楽しく、美しい「ほんもの」の食を。
自然栽培のお野菜や手作りの発酵調味料を使い、季節や体調に合わせたお食事を心こめて作ります。
代官山「やまと薬膳からだリセット」料理人、からだを整えるお弁当・社食、じぶん食料理教室、手しごとワークショップなど。やまと薬膳上級修了。

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@fumie_nakajima