肌育コラム

COLUMN
2018.11.29

【薬膳レシピ】冬の寒さをのりこえる「根菜のあつあつスープ」

その季節に体に起こりやすい変化とそれを整える食材について

いよいよ冬がやってきました。暦の上では11月7日の立冬から2月4日立春の前日までが冬とされており、一年でもっとも陰のエネルギーが強い季節。体を養生し、春にむけてエネルギーを溜め込む季節でもあります

この時期は、寒さで新陳代謝が落ち、体内の気や血液も滞りがち。肩こりがひどくなったり、むくみ、冷え、高血圧、心臓の疾患が増える時期でもあります。また、からだの水分を調節する腎臓は、冷えや寒さの影響を受けやすい臓器です。そのため、腎臓をケアする季節とも言われています。

冬は、温かい食べ物を摂るのが基本。お野菜は生より、火を通して頂きます。葛でとろみをつけ、
熱いまま頂くのもおすすめ。里芋やさつまいもなど、土の中をぐんぐん育つ旬の根菜は生命力に溢れています。このエネルギーを体に取り込みましょう。味付けは、体を温めるお味噌が活躍。冷え性の方は、麦味噌や米味噌より、豆味噌を使うのも良いです。

さて、今回ご紹介するレシピはそんな根菜たっぷりのスープ。
腎臓の働きを助ける南瓜を入れることで、とろとろのポタージュのよう仕上がりに。
また、クルミを入れ、この時期乾燥しがちなお肌に良質な脂質を補います。
体を冷やす化学調味料やお砂糖はなるべく使わなくとも、お野菜と発酵調味料の旨味でじゅうぶん美味しくいただけます

レシピにある以外にもお好きな根菜をたっぷり入れて、温まってくださいね。

料理名
「根菜のあつあつスープ」

根菜のあつあつスープ

材料 レシピ 4人分
・玉ねぎ 1/2個 ・ごぼう 20cm ・にんじん 1/2本
・里芋 2個 ・南瓜 1/8切れ ・長ネギ 1/2本 ・厚揚げ 1/2枚

・ごま油 大さじ1
・昆布出汁 4cup (5センチ角の昆布を1.2Lほどのお水に入れて一晩置いたもの)
・味噌 大さじ1〜2
・胡桃 大さじ2〜

  • 玉ねぎはくし切り、ごぼうはささがき、人参、里芋、南瓜は食べやすい大きさに、長ネギの青い部分は4センチくらい、白い部分は小口切りにする。
  • 厚揚げは熱湯をさっとかけて油抜きをし、食べやすい大きさに切る。
  • 鍋にごま油を熱し、ごぼう、長ネギの青い部分、玉ねぎ、里芋、人参、南瓜を炒める。
  • 昆布出汁を入れ、野菜がやわらかくなったら、厚揚げを入れる。
  • お味噌で味付けをし、砕いた胡桃、小口切りにしたネギの白い部分を散らす。

レシピ補足や二度おいしいアレンジ情報

レシピではからだがほっくり温まるお味噌で味付けしましたが、お醤油や、お醤油とお味噌半々にするなどお好みで楽しめます。ネギの白い部分は生で食べると殺菌効果があり、風邪予防になりますので、最後に散らしてくださいね。

また、スープに玄米餅を入れると一品で簡単なご飯代わりになります。お餅は冬に縮こまった体をのばしてくれ、エネルギーも補給できる冬にぴったりの食材です。
ぜひ、お試しください。

ナチュラルコスメプロデューサー 小松和子 <この記事の監修>
中島芙美枝

美味しく、楽しく、美しい「ほんもの」の食を。
自然栽培のお野菜や手作りの発酵調味料を使い、季節や体調に合わせたお食事を心こめて作ります。
代官山「やまと薬膳からだリセット」料理人、からだを整えるお弁当・社食、じぶん食料理教室、手しごとワークショップなど。やまと薬膳上級修了。

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@fumie_nakajima