肌育コラム

COLUMN
2019.10.29

どう乗り越える?
女性ホルモンによる心身のゆらぎ

女性ホルモンによる心身のゆらぎ

美容や病気など様々なところで目にする【女性ホルモン】。
『肌や身体だけでなく、精神にも影響している』ということは何となく知っている方も多いと思いますが、そもそも女性ホルモンにはどういった役割があるのでしょうか。
その役割を知ることで、女性ホルモンによる「ゆらぎ」と向き合っていく方法を探ってみましょう。

こんなにちがう!女性ホルモンと男性ホルモン

女性ホルモンは卵巣から2種類(エストロゲンとプロゲステロン)分泌されています。 この2種類は一定の動きではなく、決まった周期・タイミングで変化していきます。 それは妊娠・出産にむけて「守る」本能に働くからです。

一方、男性ホルモンは精巣から1種類(テストステロン)が分泌されています。 1種類のみで、毎日一定の動きをしています。 それは子孫繁栄のため「闘う」本能として働きます。

女性ホルモンの特質

自律神経を安定させる
髪を美しくたもつ
丸みをおびた体のラインにする
記憶力をたもつ
食欲を抑制する
女性の整理や妊娠をコントロールする
骨を丈夫にする など

男性ホルモンの特質

たんぱく質を筋肉や内臓に変えるのを助ける
筋肉質な体のラインにする
体毛の発育をうながす
性欲を高める
皮脂の分泌を促す など

男女ともに両方のホルモンを持っていますが、女性は女性ホルモン、男性は男性ホルモンの量が圧倒的に多いため、身体的・精神的特徴に差異があると言われています。

女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、心身に対し全く異なる働きをします。

エストロゲンとプロゲステロン

エストロゲンの動き

心身をパワーアップし、妊娠しやすい体にととのえる役目。
生理終了時から分泌を増し、排卵前にピークを迎え、排卵時にいったん下がり、そのあともう一度増えて、妊娠がない場合は急激に減って次の生理を迎えます。

⇒エストロゲンの分泌が増える月経後は心身にパワーがあふれ、肌や髪状態がつやつやで自律神経も安定しており女性を美しく見せてくれます♪

プロゲステロンの動き

プロゲステロンは排卵後から分泌が増していき、子宮内膜を柔らかくして妊娠を助ける役目。
妊娠するとプロゲステロンは分泌され続け、妊娠がない場合は分泌が減ってきて内膜をはがし、子宮をきれいに掃除してくれます。=生理(月経)

⇒プロゲステロンの分泌が増える排卵後は、体温が上がり水分や脂肪をためこみがちに。体が重く感じたりむくみや便秘になりやすかったり、精神的にもうつうつしやすくなります。
こころを穏やかに保つため、睡眠時間をしっかりとったり、アロマを楽しんで見るのはいかがでしょうか。また、その期間は湯船につかって汗をかいたり、ボディマッサージをして自分の体のケアに時間をかけてみると体調だけでなく、気持ちにも余裕が生まれるかもしれませんね。


エストロゲンとプロゲステロンの両方の分泌が下がる月経前は、女性ホルモンによる「守り」が弱くなり、頭痛や腰痛など自分の体質的にもともと弱いところが症状として出やすくなります。
全身がだるくなって眠くなる。全身の血行が滞りやすくなる。お肌の調子もデリケートになり免疫も低下。月経前症候群(PMS)の原因でもあります。
ボディマッサージすら面倒な程に心身がだるい時にはむくみを防いでくれるようなハーブティーを飲んでみたり、足浴や手浴などで血流を良くするのもおすすめです。


「ゆらぎ」の前後のスキンケア対策については以下のコラムを参考にしてみてください。

肌育コラム https://ruhaku.jp/column/columndetail02/


いつも心身のコンディションを安定させていたいのに、毎月このような「ゆらぎ」があるのはつらいですよね・・・。
でも、この女性ホルモンによる「ゆらぎ」は、心身を「守る」ためのひとつのサイクルなのです。「ゆらぎ」が心身に無理をさせないようブレーキ代わりになっていて、大事なときにパワーを発揮するための温存期間と思ってもよいかもしれません。体調や気持ちが不安定なときは、「休め」のサインと思って可能な範囲で休んでくださいね。無理をするより、しっかり休むことで先々、もっとアクティブになることができると思いますよ♪

女性ホルモンは自律神経につながっている脳の視床下部が指令を出すことで分泌されます。視床下部はストレスや体脂肪の増減に敏感で、生き残ることを考えて女性ホルモンの分泌の指令を出します。

女性ホルモンの分泌の指令

守る機能が働く女性ホルモンが出ている間は大病から守られるので平均寿命からみても男性より女性の方が長生きと言われています。

女性に多い、膠原病や橋本病、リウマチなどの自己免疫疾患病、骨粗しょう症、動脈硬化、アルツハイマー病も女性ホルモンが発症をおさえていることが、ここ数十年の研究で明らかになってきているそうです。

その女性ホルモンですが、人生でスプーンたった一杯しかつくられません。 女性ホルモンの分泌が少なくなる更年期になると、またいろいろな不調を感じることが増えるのですが、女性ホルモン補充療法(HRT)や漢方など様々な治療があります。

更年期の女性ホルモンについては以下の記事を参考にしてみてください。

肌育コラム https://ruhaku.jp/column/columndetail35/

出産数が減っている今、女性が一生の間に経験する月経回数は戦前と比べると10倍くらいに増えているそうです。それだけ、女性ホルモンの「ゆらぎ」の回数も増えているということですね。
女性ホルモンについて知ることで、「ゆらぎ」を味方にして輝く毎日を送ることができますように!

参考書籍:対馬ルリ子『女性ホルモンで世界一幸せになれる日本女性』マガジンハウス,2015年,pp12-32

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